AirTableまとめ

これからAirTableを使う人が気をつけたほうがいい点を挙げました。

AirTableとは

・スプレッドシートに似ているデータ管理システムのSaas
・外観(ビュー)を、表形式以外に、カード形式やカレンダー形式やカンバン形式で表示できる
・表と表との間に、リレーションが作れる(別な表にあるデータから選んで入力できる)
下記の例では、宿泊予約の際に、宿泊施設を別な表にある一覧から選ぶことができます。

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・EXCELのように、関数が使える
・セルの型が豊富で、入力形式を統一できる。例えば日付型の場合、日付以外が入力されるとエラーで入らない。(EXCELは表示形式を変えられるが、数字でも入力できてしまう)
・複数人で管理・編集ができる。権限は、Owner, Creator, Editor, Commenter, Read Only の5種類ある。

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RDBMSとの比較

・「Primary Field」はあるが、ユニーク制約は無い。(Auto_increment型や、record_id関数はある)
・そのため、重複チェックをしたい場合は、入力時にはじくなど対策が必要。

「Apps」で機能拡張できる

・有料のProプランでは、「Apps」で帳票を作成して印刷したり(ページデザイナー)、バリデーション付きの入力フォームを作成したり(miniExtensions Form)できる
・GitHubにあるオープンソースのスクリプト(Appsのテンプレート)を利用して、無料で機能拡張する方法もある。(npmコマンドで専用コマンドをインストールして、ローカルからAPIキーを指定してアップロードするようだが、未検証)
・「Blocks SDK」として、自分でAppsを作ることもできる(JavaScriptの知識が必要)

下記はページデザイナー画面で帳票を作る際の画面の一部です。指定したテーブルを1レコードずつ1枚の紙に印刷できます。項目はドラッグ&ドロップで配置できます。

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「Blocks」は「Apps」に名前が変更された

・2020年9月14日に、「Block」が「Apps」に名称変更された。公式サポートページの「 Changing from blocks to apps 」にてアナウンスされている。(ググる場合に「Blocks」と書かないと古い記事が検索されないかも)

有料プラン

・課金はユーザー単位、ワークスペース(複数のファイルを集めたもの)単位
・「FREE」プランは、入れられるレコード数が少なく制限されている。アカウント登録から14日以内はProプランの機能(Apps)が使える(無料/月)
・「PLUS」プランは、機能はそのままで、容量が増える(12ドル/月)
・「PRO」プランは、Appsが使える(24ドル/月)
・「ENTERPRISE」プランは、優先サポートやシングルサインオン対応など全てが使える(要問合せ)

どんなシステムに向いてるか?

・運用中に、外部のシステムからデータを取り込んだり送ったりする場合
・外部のシステムと連携し、何かをトリガーにデータのやり取りをする場合
・テーブル間でリレーションが必要な場合
・単にデータ量が多いだけなら、他のノーコードツール単体でなんとかなります
・プロトタイプではなく、スケーラビリティを考えなければならないフェーズなら、素直に既存の言語でコーディングしてDBMSを使うべきでしょう

検討ポイント

・AirTable単体で使うか、他のノーコードやフロントエンドツールと組み合わせて使うか?(AirTable単体でも一応入力フォームは作れるが、表操作を誤ってデータを消してしまったりする可能性がある)
・既存の外部システムとの連携方法?(zapierが一番普及しているかも)

関連リンク

・TechCrunchの創業者インタビュー記事
Airtableが非技術者のためのツールで複雑なソフトウェアを開発できるようにするために5200万ドルを調達

・ しんじさんのYouTube動画
ノーコードで社内システム構築に便利な、Airtableの使い方

・しんじさんの関連記事
【翻訳】外注したら約400万円かかるシステムを、コーディングなしで自前でつくったお話

・SaaS大臣のDX委員会 by 株式会社ビヘイビア さんのYouTube動画
AirTableでデータドリブンな名刺作成!イラレ不要!【SaaS大臣の閣僚級会談】Create a data-driven business card with AirTable!

・つばささんの記事
AirTableはExcel(スプレットシート)とどう違うのか?

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